片雲日記

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<<   作成日時 : 2007/03/09 23:08   >>

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5時23分のまま。

電池の切れた壁掛け時計を眺める。

机の上に広がったプリントやノートや教科書。
その隅々に記された書き込みと
マーカーで潰した箇所をあてもなく眺めて、

ふいに馬鹿らしくなり、放り投げる。

何も無くなった黒い机の上に射光が刺していて、
ようやく夕暮れなのだと気がついた。

運動ををしばらくしていない。
頬の輪郭がたるみ、体の筋が緩んでしまったような気がする。
どんよりとした不純物質を体に詰め込まれたような気がして

立ち上がり、ストレッチをした。解消されるわけが無い。

テストは果たしてうまくいくのだろうかという漠然とした不安がある。
常に心の隅にいて僕の勉学を支えてくれるこの感情が
この時刻、何故だか妙なほどに強く
狂おしいほど、むしゃくしゃする。

シャーペンの芯をほんの少しだけ出して、へし折った。

テストも不安だが、テストが終わったら今度は部活があるんだなと考えて
憂鬱になる。
体を動かさないと不満なくせに、体を動かすのにためらうなんて
なんて、僕はわがままなんだろう。
なんて、身勝手なんだろう。

自分が厭になり、落ち込みそうになったので
ベランダに出て、もう沈もうとする太陽を見た。

冬の黄昏は本当に綺麗だ。
薄青から、伸び行く黄色に、収束する橙、そして強く赤い光。
全ては透明の空気の中にあって、
僕は照らされる芸術の一部だと思い、嬉しくなる。

もう、冷めてしまったコーヒーをベランダに持ってきて、飲む。
ちっともおいしくなんか無い。

広がる苦味は、心の中にひどく似ていて、不快だった。





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